スネアのお話

て、ドラムには多くの種類がありますが、私が拘っているのがスネアドラム(小太鼓)であります。これはゴルフでいう「ドライバー」みたいなもので、ドラマーなら色々と試したくなってしまう物なのだと思います。私のように深みにハマッてしまった人も何人も居られるのではないでしょうか。 シェルの材質だけみても10種類以上あり、ホントに誘惑が多くて困ってしまいますよね。私が良く行く楽器屋は大阪・谷九の「ドラムショップ・アクト」で、20年以上の付き合いで、殆ど店員のようになっています。店に入ると、展示中の「スネア君」の方から呼び止められる事もあり、そうなるともう逃げられません。また、長居するとついつい何か買ってしまうので、目的を決めて、極力早く帰れるように努力しています。 これはフュージョン用、これはピアノトリオ用、これとこれはビッグバンド用にブルース用…。色々と理由を付けて愛器たちを手放さない私に、奥さんは無言。黙認?有難うございますだ(色んなジャンルに手を出すから台数が増えるという声も…)。奥さんは大学の1つ後輩で、私のバンドでピアノを弾いてましたので、少しは理解があるのかな? 酒もギャンブル(もちろん浮気も)も手を出さない分、許してちょーだいね。

の場合、コレクションの為に買うことは無く、使用する為に買うので、オリジナルコンディションにこだわらず、必要があれば改造してしまいます。今までに買った総数は30台、残しているのは22台。8台については後輩に譲ったり、気が合わず(主に希望通りの音に調教できなかった、またはキャラがカブった為)に売却しました。この22台というのは自室に置ける限界で、押入れの中は全てスネアで、入りきらない分は部屋に溢れています(常時3台がスタンドにセットされています)。条件が許せばもっと増えるかも…ね。
また、これだけあると管理の方にも手が掛かり、レギュラー選手以外もローテーションでメンテしており、全てがチューニング済みでスタンバイしています。ヘッドやスナッピも数セット常備しており、けっこう維持費もかかりますな。こんな私が言うのもなんですが、一般的には5インチのメタルと6.5インチのウッドの2台あれば充分だと思います。 しかし、これ位?の経験を積むと、今では楽器のスペックを見るだけで音の想像が出来るようになり、殆どハズレません。また、倦怠期に入って愛器との仲に隙間風を感じたら、いつもと違うヘッドやスナッピに交換してみて下さい。それだけで音は大きく変わりますので、また新しい愛が芽生えることでしょう。どんどんトライしてみて下さい。特にスナッピは知らないうちに引っ掛けて伸びている場合があるのでチェックと交換をおすすめします。これもまた、ブラスやステンレスと色々材質があって悩ませますが、カノウプスのビンテージ・スナッピはオススメです。楽しく悩んでみましょう。

材質…
現在では加工技術の向上により、考えられる殆どの材料が使われています。
木材 …
メイプル(楓の一種)
バーチ(樺の一種)
ビーチ(ブナの一種)
オーク(樫の木)
マホガニー
ローズウッド
その他(ポプラ、ゼルコバ、ブビンガ、ジャラなど)
金属 …
スティール
ステンレス
ブラス
ブロンズ
コパー
アルミ
チタン など

サイズ …
直径と深さになりますが、私の場合は直径は殆ど14インチで、深さは木胴では6.5インチが好きです。メタルは目的別に使う場合が多いので深さは様々です。ピッコロは個人的に嫌いなので1台も持ってません。あれだけ浅いとシェル材質の特性が出ないと思うし、見た目もサウンドも薄っぺらで全く好みに合いません。とにかく大っ嫌いじゃ、あんなモン。5インチのをハイピッチにした方が格段に良いと思うんだけどね。同様に小口径も13インチのスティーブ・ジョーダン・モデル以外は興味が無く、邪道としか感じません。でも「ねぎぼうず」までいけば許せる?
く何を買ったら良いか(特に初心者)相談されますが、私の答えは何時も同じで、「好きな物を買いなさい」と言います。見た目で選んでも良し、好きなドラマーのシグネチャーモデルを買うも良し。要するに自己満足の世界ですから、気に入ったものを買って、楽しく練習するのが一番です。お気に入りのCDと同じ音がするように練習し、チューニングも研究する。これは皆が必ず通る第一歩ですから。

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